【BCP対策】災害・感染症リスクを想定した介護施設が行うべきBCP訓練7選!

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【BCP対策】災害・感染症リスクを想定した介護施設が行うべきBCP訓練7選!

2025年12月15日


現在、介護施設におけるBCP(業務継続計画)は努力義務から事実上の必須対策へと変わりつつあります。
感染症・地震・水害・停電・人的トラブルなど、施設運営を止めるリスクは年々増加しています。
しかし、計画書を作っただけでは意味がありません。
“いざという時に動けるか”を試すために、現場での訓練は必要不可欠です。

では、介護施設ではどんなBCP訓練を行うべきなのでしょうか?


■ 介護施設のBCP訓練が求められる理由

介護施設の利用者は、自力で避難が難しい方や持病を抱える方が多く、災害時の対応は医療・福祉・安全の視点が必要です。
さらに、職員数が限られている時間帯(夜勤・早朝)は対応力も低下します。

だからこそ、平常時から訓練・シミュレーションを重ねることで、

  • 初動対応の遅れ防止
  • 情報共有の迅速化
  • 職員の役割整理
  • 利用者の安全確保
  • 被害最小化

に繋がり、万が一災害や感染症が発生した場合でも冷静に対応する事ができます


■ 介護施設で行われる主なBCP訓練7選

BCP対策の訓練について、介護施設では主にどのような訓練があるかご紹介します。


① 地震・火災避難訓練

もっとも基本となる訓練です。
施設利用者の特性に応じた避難ルートの確保がポイントになります。


【訓練例】

  • 車椅子や歩行器の動線確認
  • 夜勤者だけの避難想定
  • 消防署との連携訓練

② 水害・土砂災害想定訓練

豪雨被害が増えている地域や冠水しやすい地形になっているエリアでは必須の訓練です。


【訓練例】

  • 送迎中の災害発生を想定
  • 2階・高台への避難
  • 地域ハザードマップの共有

③ 感染症拡大防止訓練


新型コロナで重視されるようになった訓練です。
ノロウイルスやインフルエンザウイルスによる施設内感染拡大防止訓練にも繋がりますので、災害対策訓練と合わせて行いましょう。


【訓練例】

  • PPE(防護具)の着脱練習
  • 動線分離・隔離室運用
  • 発熱者発生時の連絡ルート確認

④ 停電・断水対応訓練

特に在宅酸素や医療的ケア利用者がいる施設では重要です。


【訓練例】

  • 自家発電機の点検
  • 給水手段の確保
  • 冷蔵保存が必要な薬品の管理について

⑤ 情報伝達・連絡体制訓練

設備よりも“人の連携”の方が課題になりやすい場合もあります。
どのようなツールを利用して誰がどのような連絡を誰に行うのか、確認・訓練を行いましょう。


【訓練例】

  • 管理者不在時の意思決定
  • 家族・行政・医療機関への連絡
  • 災害時LINE・電話網の確認

弊社では、普段のコミュニケーション、BCPでも活用できる連絡ツール「LINE WORKS」のご提案も行っております。

LINE WORKSについてはこちらのページで詳しく紹介しています。できます。


⑥ 職員ローテーション訓練

長期災害を見据えた人員確保の訓練になります。

長期災害となった場合、職員が交代で対応・休憩する場面を想定しての訓練も行った方が良いでしょう。

【訓練例】

  • 夜勤者だけでの24時間運営
  • 近隣施設との業務応援協定
  • 代理業務の引き継ぎ練習

⑦ 備蓄品活用訓練

備蓄する物は食料・水だけでなく、介護用品等も備蓄しておく事が重要です。


【備蓄品例】

  • 非常食
  • 保存水
  • 衛生用品



備蓄用でお勧めの保存水はこちらの記事で紹介しています。
災害用備蓄保存水には10年長期保存できる飲む温泉ベールがおすすめ!

その他備蓄品につきましても弊社でご提案が可能ですので、

お問い合わせページよりお気軽にお問い合わせください。

【訓練例】

  • ポータブルトイレ使用方法の確認
  • ベッド移動や床保護方法を確認
  • 医療廃棄物の管理方法を確認・打ち合わせ


訓練は「回数」より“質”が大事

BCP訓練は年1回では不十分とされます。
おすすめの訓練頻度目安は以下になります。

  • 小規模対策訓練:毎月
  • 部署単位訓練:年数回
  • 全体訓練:年1〜2回

さらに、訓練後は振り返り(アフターアクションレビュー)を行うとより効果的です。

  • 何ができたか
  • 何ができなかったか
  • 改善策は?
  • 次の訓練で検証する?

このサイクルを回すことで“生きたBCP”になります。

実際に試してみたい方には、デモや導入相談の機会もご用意しています。
ぜひ一度、現場での手洗い習慣を見直してみませんか?


■ ありがちな課題と失敗例

訓練を行う際注意点もあります。
以下のような状態で訓練を行ってしまうと効果があまり見込めません。

  • 訓練が形骸化している
  • マニュアルが更新されない
  • 新人職員が内容を知らない
  • 訓練担当者が固定化している
  • 夜勤・休日を想定していない

BCPは全職員が理解し実践できてこそ意味がありますので、細目な見直しを行いましょう。


まとめ:BCP訓練は「施設文化」になると強い

BCPは災害のためだけではありません。
それは、日々の介護を守るための“安全投資”です。

  • 職員が落ち着いて動ける
  • 利用者の命が守られる
  • 家族が安心できる
  • 地域から信頼される

この状態をつくるのが、訓練を行うメリットでもあります。
災害は急に発生するので、発生しても慌てず行動できるように平常時から定期的な訓練を行いましょう。

また、BCP対策として行うべき事は訓練だけでなく計画書の作成や備蓄品の準備もあります。
どのような事を行った方が良いかについては以下の記事で紹介していますので、合わせて確認しましょう。


介護業界における、BCP対策として行った方が良い5つの事について

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